肌を切らずに治す多汗症治療として雑誌やテレビで取り上げられることの多い「ボトックス注射」は最近、美容外科を中心に広く行われている治療法です。
しかし「ボトックスって一体何なの?」と思われている方も多いかと思います。
そこでボトックス注射のボトックスの正体についてご説明しましょう。
悪名高きあの菌が含まれている
実はボトックス注射のボトックスとは「ボツリヌス菌の含まれた薬品」のことをさします。
歴史の授業か何かで「生物兵器」を学んだことのある方に取ってみたら「あのボツリヌス菌?」と思われるかもしれませんがまさにその通りです。
少量で多くの人の命を奪うおそろしい菌が、なんとボトックス注射で用いられるのです。
製薬会社でちゃんと製造
当然ですが、ボツリヌス菌をそのまま体に打ち込んだら死んでしまいます。
しかしボツリヌス菌には様々なよい効果があるため、そのよい効果だけを生かしておいて人体に悪影響の及ぶ部分だけは無菌化してしまおうという考え方で作られています。
だからこそ、製薬会社できちんと製造され私たちの体に入っても大丈夫なように加工されているのです。
健康保険も適用される
ボトックス注射は、しわ取りといった美容目的で使うことが多いため保険が適用されないイメージがありますが多汗症治療についてはちゃんと適用されることになっています。
一回か二回注射するだけで治ってしまうわけですから、健康保険を適用してもさほど問題ないだろうという考え方です。
体に入れても安全なもの
とかくボトックス注射のボトックスは体に入れても安全なものということがおわかりいただけたでしょうか。
皮膚を切らなくてもいいですし、一瞬の痛みに耐えるだけでいいわけですからお手軽です。
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